全国で初めてとなる裁判員裁判が3日、東京地裁で始まる。裁判は4日間連続で行われ、6日に判決が言い渡される予定。市民から選ばれる6人の裁判員が、重大な事件の審理に参加し、3人の裁判官とともに有罪・無罪や刑の重さを判断する制度のスタートで、日本の刑事司法は大きな変革期を迎えることになる。 「全国第1号」の裁判員裁判となるのは、5月に東京都足立区で起きた殺人事件。この事件の審理のため、地裁はあらかじめ選ばれた管内約2万7700人の裁判員候補者のうちくじ引きで100人を抽出。辞退を希望した70歳以上の人や学生など、法令上辞退を認められる理由がある人をのぞく候補者73人に、当日朝に裁判所へ来るよう「呼び出し状」を送っている。 3日は午前中、集まった候補者から裁判員を選ぶ選任手続きが行われ、6人の裁判員と3人の補充裁判員を決める。公判は午後から開始。審理計画によると、5日まで3日間、3人の目撃証人