白黒がはっきりとつく相撲の取組み。制度としては「引き分け、痛み分け、預かり」という勝ち負けのはっきりとしない結果も用意されていますが、もう何十年も使われていません。一番一番の結果ははっきりとしているのですが、実は15日間通した結果の評価にあいまいさが残るのが相撲の面白いところだったりします。 白星が8つに黒星が7つ並ぶと「勝ち越し」になり次の場所の番付が上がります。ただし、どれだけ上がるのかを考えようとすると、星の重み云々を言い出す人が必ず出てきます。昇進がからむとなおさら。大関昇進がかかった時に、下位に取りこぼしの多い二桁の勝ち星では心もとない、なんてのはよく聞く話だったりします。 一場所を通じた成績が数字で一見客観的に表されているのに、その価値をどう判断するのか?ということになると、結局はその時々の状況に依存した判断をせざるを得ないというのが相撲の割り切れないところだと思っています。