私の名前はユリ。江戸川ユリ。 誰か私の書いた文章を読んでくれていますか? ここはとても白くて、とても安全な場所です。でも、自由だけがありません。 友達のヨウコは、もう友達では無くなってしまいました。 ここには、私のように集められた同じ年齢の子供達がたくさん生活しています。 性別は区別されずに教育を受けていますが、それでもやっぱり女の子は女の子同士で仲良くなります。もちろん、気になる男の子だっています。 ここは、能力減衰の無い144年の限界寿命を設定するための、共生施設だと習いました。選択的に細胞周期抑制タンパク質を食べて、カルノシンを出す生き物を、首の後ろに共生させています。カレル、と施設の人は呼んでいます。 このカレルは、そんなに大規模にクローニングできないそうです。だから、IQが150以上で、器質的に欠損のない人間を選んで共生をさせるんだと習いました。 普通の人の2倍の寿命を得るのだか