戦前の船の賃貸契約をめぐる訴訟で敗訴した「商船三井」の鉄鉱石運搬船が上海海事法院に差し押さえられたニュースは、戦後補償絡みの案件かどうかで日本政府や日本メディアの判断が揺れた。その背景にはさまざまな理由があるが、中国メディアから「対日民間賠償の第一人者」と呼ばれる男の存在もその一つだ。 差し押さえは4月19日。その日のうちに海事法院のホームページで公表されたが、この事実をネット上で広く伝えたのがこの男だった。「中国民間対日賠償連合会会長」「中国民間保釣連合会会長」などの肩書を持つ童増氏。1990年代から対日賠償訴訟運動や「釣魚島(尖閣諸島)」防衛運動を組織し、反日デモの際には常に童氏の姿があった。 「上海海事法院が第二次大戦中の財産損失の賠償として三井の28万トンの船を差し押さえた。これは中国の民間対日賠償で勝訴した初めてのケースだ。賠償金額は2億元(約30億円)前後にのぼる」
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く