鹿児島県阿久根市の竹原信一市長が、市長が命じて庁舎内に張り出した市職員の人件費を記載した紙を勝手にはがした職員を懲戒免職にし、裁判所の決定に従わずに職場復帰を拒んでいる問題で、同市議会に18日、「法令の順守と違法状態の解消を求める決議案」が議員提案されることがわかった。賛成多数で可決される見込みだ。 竹原市長は7月31日に懲戒免職にした元係長の男性について、福岡高裁宮崎支部で免職処分の効力を停止する決定が確定した後も復職を認めておらず、給料やボーナスも支払っていない。決議案では「法令が守られない違法状態が継続している異常な状態。法治主義社会にあっては断じて許容できない」とし、男性の速やかな職場復帰など違法状態の解消を求めている。