NHKの歴史ある報道番組「クローズアップ現代」シリーズが終了すると元NHK記者が先月報じたところ、NHK側は「まったくの事実無根」と反論、双方の主張が真っ向から対立する状態になっている。 元記者は立岩陽一郎氏(53)。NHK時代は社会部やテヘラン特派員などを歴任し、数多くの調査報道を手がけてきた。 立岩氏は「証拠」を出しながら続報を書き続け、古巣を相手に「事実に向き合っていない」と厳しく批判する。 この問題を通じて立岩氏が人々に問いかけようとしている「公共メディアのあり方」とは何か。本人に聞いた。 ――NHKのクローズアップ現代+が終了すると「Yahoo!ニュース 個人」で記事にしました。これに対し、NHKは「事実無根」などとする見解を発表しています。改めてうかがいますが、ご自身の記事に自信はありますか。 はい。NHK内部の職員も含めて多数の証言がありますし、何よりも物的証拠があります。そ