どうにも、秀吉すらも世の流れをコントロールできてない。わび数寄を一切やらない、実務派の三成がからむと、テキパキと物事が進みすぎる。 なんで利休が邪魔なのか? そこまでしないといけないのか? わかりきらないまま、結論が出てしまう。 利休が退場し、数寄の天下を担うことになる古織だが、その心中には変化が去来していて・・・・ という9巻。 師匠を自ら介錯したあとに、4ページ見開きがどどんと。 視界上手の2ページで雷雨が空を打っていたが、視界下手の2ぺージでは晴れ間が見えてきて、わかりやすく心情を説明している。 古織の天然な数寄マニアっぷりを笑えるほど、利休がほどよく崩れたのも、天下が一応おさまった状態だからか。 その利休から古織も笑いや崩れの面白さを実感していく。 利休の暴れっぷりは唐突かつ強すぎて読者としても笑うしかない。拳で猛進。脱いだらスゴイ。 最期は緊迫感が最高に高まったところでズッコケて