自分の子供たちに算数を教えている。昨夏あまりの出来なさに愕然として、「これはもう俺が教えねば、自分の老後は暗い」と思い立ったからだ。それ以来、週に1~2回算数を教え続けている。習慣化するのは得意なので苦にならないが、機会費用が高い。多大な時間と労力、そして気力がいる。 これら資源をビジネスに投入したら、大儲けできる気がする。だが、いま、子供たちにこの資源を投入するほうが、わたしの長期の人生コスパ的には好ましいと思うのだ。 わたしの子供たちは、わたしに出来ないことが出来たり、わたしの持たない良さを持っている。寛容とか、自然な優しさとか、素晴らしいと思う。だが、やはり、勉強くらいはできてほしいと思う。 親が子供に勉強を教えるときの最大の問題は、怒ってしまうことだ。とにかく腹が立つ。多分これは、わたしに特有のことではないと思う。だから塾講師は、塾のほうがよいと言う。だが塾講師は、わたしほど学習に