衝撃的な告白だ。歌手のaiko(48)が代表取締役を務める芸能プロダクション会社「buddy go」(東京)をめぐる特別背任事件の公判で、証言台に立ったaikoが、会社法違反(特別背任)の罪に問われた元取締役、千葉篤史被告(58)に対し、「洗脳されていた。逆らえば音楽制作が止まってしまう恐怖があった」と証言したのだ。 千葉被告は2016~19年、ツアーの販売グッズを本来より高い代金で知人側から仕入れたとして起訴された。検察側によると、水増し分を自分の口座に入金し、ブランド品の購入などに充てたとされるが、被告は無罪を主張している。 aikoは被告と働いた当時と、現在を比べ「悪徳ブリーダーに繁殖させられてケージの中の世界しか知らなかった犬が、温かい家族に保護されて初めて公園を走り回ったような気持ち」と彼女らしい言葉で表現。「自分の音楽を否定された」と怒りをにじませた。