「魔将ガイエル」というニックネームは、どのくらい浸透しているのだろうか? 来日1年目の2007年開幕当初から、ガイエルはそのメジャー仕込みのパワフルなプレースタイルと不思議現象の数々で、一部ファンの熱烈な支持を集めてきた。並べてみよう。 ・打席に立てばほとんどバットを振らずに、四死球を選びまくる。 ・平凡なフライを打っても敵チームの選手がなぜか落球してしまう。 ・折れたバットが打球といっしょに相手野手を襲い、タイムリーヒット。 ・ライトスタンド一直線のホームランを打っても、なぜかスタンドは静まり返って無反応(通称サイレント・ホームラン)。 ・実況のアナウンサーも解説者も、気づかないうちに盗塁成功(通称サイレント・スチール)。 打率が2割台なのに出塁率が4割を超えていた? これらのプレーが話題となり、ネットにはガイエルを素材にした画像・動画なども出回り、いつしか「魔将」の愛称が定着していく。