波平さんの大切な“毛”を抜いた犯人は誰なのか-。人気漫画「サザエさん」のキャラクター像が設置されている東京都世田谷区桜新町で、サザエさんの父親の「波平さん」像から、頭頂部に1本だけある髪の毛が2週間で2度引き抜かれる“事件”が起きた。原作者の長谷川町子さん(大正9年~平成4年)が人生の多くを過ごした桜新町にとって、サザエさん一家の像は街のシンボルで、地元住民は怒り心頭だ。専門家は「精神的に幼い人物の悪質ないたずら」と分析するが…。(大島悠亮)1度ならず、2度までも 植毛した毛までも 「遠くからぱっと見ても、なくなっているのがすぐ分かりました」 毎日のように波平さん像を掃除しているという近くの商店の70代の女性は5月7日朝、異変に気づいた。近づいてみると、像の頭頂部から“毛”が根元から抜かれていた。女性は辺りを見回したが、抜かれた“毛”はどこにも見つからなかった。 波平さん像の“毛”は、長さ