福島競馬場、爪痕深く 春の開催中止、夏も困難 東日本震災で崩れ落ちた福島競馬場の観客席の天井。JRAは復旧を急ぐが、レース開催の見通しは立っていない=3月13日(福島競馬場撮影) 日本中央競馬会(JRA)の福島競馬場(福島市)が東日本大震災で施設に大きな被害を受け、開催の見通しが立っていない。今月9日に始まる予定だった春の競馬は中止となり、馬券の販売や払い戻しができない状態も続く。JRAは復旧を急いでいるが、6月18日からの夏の競馬も開催できない可能性が高いという。 3月11日の地震では、観客席の天井が崩れ落ちた。レース前に競走馬が周回するパドックには割れたガラス片が飛び散り、スプリンクラーが作動して水浸しになった場所もあった。馬券の発売やレースを管理するコンピューターシステムも故障した。 翌12日に場内を見回った野瀬義紀総務係長は「建物が倒壊する危険性はないものの、あちこちでかなりの