フットサルワールドカップに参加した日本代表は、決勝トーナメント1回戦を戦い、ウクライナに3-6で敗れ大会を後にすることになった。 グループリーグの突破を目標に掲げ、ブラジル、ポルトガルと同組の“死のグループ”を抜けたことは、日本フットサル界の歴史を変える本当に大きな出来事。そしてさらなるフットサルの発展のために、選手たちはさらなる高みを目指し、この日を迎えた。気負いか、プレッシャーか、前半の6失点は、日本の本来の姿ではなかった。フィールドプレーヤー8人という手負いの日本だったが、後半は鬼気迫る戦いぶりで3点を奪い返し、意地を見せた。でもこれが現実。フットサルをもっと世間に知ってもらう、見てもらうという夢は、ここでついえた。 ただ、日本は今大会、“キング”こと三浦知良の参戦をきっかけに、大きな一歩を踏み出した。三浦は、「日本のワールドカップは終わったけど、日本のフットサルにとっては今日からが
<フットサルW杯:日本5-5ポルトガル>◇4日◇タイ・ナコンラチャシマ◇1次リーグC組 日本が、チーム一丸で奇跡のドローに持ち込んだ。W杯の1次リーグ第2戦でポルトガルと対戦し、5-5で引き分けた。後半のパワープレー戦法が功を奏し、最大4点差を追いつくまさかの展開。この戦法となってから出番がなかった三浦知良(45=横浜FC)のチームへのリスペクトもあり、大きな勝ち点1を得た。1分け1敗で勝ち点1の日本は初の1次リーグ突破をかけ、7日にリビア戦(バンコク)に臨む。 試合終了のブザーが鳴ると、日本の選手は勝ち誇ったかのようにガッツポーズを連発した。その中にカズの姿もあった。満面の笑みで仲間と手を取り合う。劇的な幕切れに、多くの日本人サポーターで青く染まったスタンドもお祭り騒ぎだ。カズは「めったにないことですよね。日本の一番良い持ち味を出せた」と興奮気味に振り返った。 2-5で迎えた後半残り8分
2012年10月27日 13:00キックオフ 北海道・旭川大雪アリーナ フットサル日本代表 3-1( 3-1,0-0 )フットサルウクライナ代表 得点経過 2分 1-0 日本 星 翔太 8分 1-1 ウクライナ S.ジュルバ 10分 2-1 日本 北原 亘 14分 3-1 日本 三浦 知良 先制点をあげた星選手を囲むチームメイト 2試合連続ゴールの北原選手 逸見選手のシュートのこぼれ球を押し込んだ三浦知良選手 三浦知良選手はフットサル日本代表として初ゴール 先発メンバー GK: 川原永光(名古屋オーシャンズ) FP: 小宮山友祐(cap.)(バルドラール浦安) 星翔太(バルドラール浦安) 木暮賢一郎(名古屋オーシャンズ) 逸見勝利ラファエル(名古屋オーシャンズ) 控えメンバー GK: 富金原徹(デウソン神戸) 藤原潤 (バルドラール浦安) FP: 三浦知良 (横浜FC) 森岡薫(名古屋オー
平日の夜7時キックオフという集客には不向きな時間帯にも関わらず、前売りチケットは完売し、代々木第一体育館には8236人の観客が集まった。17時の開場前から入り口には長蛇の列ができ、限定販売されたカズTシャツは1時間20分で完売した。 報道陣はペン記者が約200人、カメラマンが約50人。これは通常のフットサル代表戦とは比べ物にならない数だ。試合前の集合写真に多くのカメラマンが群がってフラッシュをたく光景は、サッカーのA代表を思わせるほどだった。 試合前には「カズがフットサルに挑戦」という話題がテレビのニュースなどで取り上げられ、スポーツ新聞では連日のように「カズ」、「フットサル」という言葉が躍った。これほどまでフットサルが話題になったのは、この競技が始まって以来のことだ。 “カズ効果”はすでに十分すぎるほど出ていた。だが、それはメディアへの露出などピッチ外での話である。ピッチ内での“カ
日本サッカー協会は19日、タイで11月1日から開催されるフットサルW杯日本代表を発表し、J2横浜FCのFWカズ(三浦知良、45)を選出した。日本のプロサッカー界のパイオニアとして日本代表やJリーグで活躍しながらサッカーW杯の出場経験はなく、日本代表として初のW杯に臨む。Jリーグの現役選手が選出されるのも初めて。 カズは1993年のW杯米国大会アジア最終予選で日本が敗退した「ドーハの悲劇」を経験し、日本が初出場した98年のW杯フランス大会では直前に代表落ちした。今季はJ2横浜FCで自身のJリーグの最年長出場、得点記録を更新した。 名古屋市内で代表合宿に参加しているが、風邪気味で大事を取ってこの日午前の練習を休んだ。午後の練習には参加する予定。 フットサルW杯に3大会連続で出場する日本は1次リーグC組で前回王者ブラジルのほか、ポルトガル、リビアと対戦する。 ◆三浦知良(みうら・かずよし)15歳
キング・カズの勇姿を、茶の間で観戦できる。フットサルW杯(11月1~18日、タイ)の放送権を取得したフジテレビが、日本の初戦ブラジル戦など2試合の地上波生中継を計画していることが16日、分かった。J2横浜FCのFW三浦知良(カズ=45)が日本代表候補に選ばれたことで注目度がアップ。今月下旬の親善試合2試合も地上波で放送される予定だ。親善試合に向けた日本代表合宿は16日、名古屋市内で始まり、カズも合流した。 カズの存在が、フットサル界に大きな変革をもたらした。日本が出場した過去のフットサルW杯はいずれも衛星放送での中継だったが、今回、史上初めて地上波で生放送される見通しとなった。 大会の放送権を取得したフジテレビは、日本の1次リーグ初戦となる11月1日のブラジル戦(日本時間午後11時開始)と、2戦目の4日ポルトガル戦(同午後9時開始)を地上波で完全生中継する予定。3戦目の7日リビア戦は同午後
カズ フットサル“オファー”断っていた J2横浜FCのFW三浦知良(44)=顔写真=が10日、横浜市の練習場で日本フットサルリーグ(Fリーグ)から参加要請を受けていたが、実現しなかったことを明かした。 07年に設立されたFリーグは、サッカー界随一の人気者に“オファー”を出していた。「3年ぐらい前に『1試合出ませんか』という話はあったけど、あまり状態がよくなかったし、実際はできなかった」。カズ自身の体調やスケジュールの問題がネックとなった。 カズがFリーグに出場すれば、フットサル人気が急激に高まることは必至だが、現実は難しい。「今はそういう話はない。横浜FCとしていい成績残して、順位を上げていきたい。岐阜戦(14日・ニッパ球)の方が大事」と強いまなざしで次戦を見据えた。 (2011年5月10日)
J2横浜FCのFWカズ(三浦知良=44)が今冬、Fリーグ(フットサル・リーグ)に参戦することが9日、明らかになった。2年前にJリーグとFリーグ間で、参戦へのルールが作られており、日程など最後の詰めがクリアすれば、今季終了後(リーグ戦は12月3日最終節)、Fリーグでプレーする。受け入れ先は、エスポラーダ北海道(札幌市)で、サッカーのオフ期間限定の挑戦となる。サッカー界トップの知名度を誇るカズが、今度はフットサルを日本全土に広める。 カズが、新たなジャンルに挑戦する。93年のJリーグ創立時は、プロリーグの象徴として全国にアピールし、J2でもリーグ全体を盛り上げたキングが、今度はフットサルのため、一肌脱ぐ。 現在、今季終了後Fリーグ・北海道でプレーすることを打診され、関係者によると「本人は前向きに考えている」という。横浜FCは12月3日にリーグ戦の日程が終了し、トーナメント方式で行われる天皇杯も
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