2020年度に始まる大学入学共通テストで導入される英語民間試験を巡り、文部科学省は4日、成績を合否判定の材料や出願資格などに利用すると決めた大学が9月末時点で全体の5割の561校になったと発表した。試験会場などの公表の遅れや公平性確保への懸念などから利用をためらう大学が多いとみられる。同省は10月中旬までに利用大学を確定させる。英語民間試験の導入は「読む・聞く・書く・話す」の4技能を測るのが目
大学入試センター試験に代わり、2020年度に始まる大学入学共通テストで英語は民間試験を活用することが注目されていた。そんな中、TOEICが参加取り下げを表明した。現職の教員や関係者らが、取り下げの理由について語る。 * * * 「えっ!? TOEICの勉強をしていた生徒は、ゼロから別の勉強をしないといけないのか」 北陸地方の私立高校に勤務する男性英語教員(26)は、驚きを隠せなかった。 2020年度からの入試改革で、大学入試センター試験に代わって大学入学共通テストが始まる。英語は民間試験を活用し、従来の「読む・聞く」に加え「話す・書く」力も測る「4技能」を評価するというのが目玉だった。 その英語の民間試験から、7月2日、「TOEIC」が参加取り下げを表明したのだ。 都立高校に勤務する女性英語教員(43)は、まず安堵した。TOEICはビジネス寄りの試験で、勤務校に受験希望者はいない。が、
首都圏や関西で最近、浪人生が増えている。大手予備校の浪人生コースでは、久しぶりに入学制限したところもある。大きな原因になっているのは、大規模私立大が入学定員を厳格に管理し、合格者数を絞り込んでいることだ。地方の大学へ学生を誘導しようと文部科学省が進めている政策の結果だが、思わぬ副作用が受験生を苦しめている。 「過去問を解いた時は合格点が取れていたのに落ちました。受かると思っていた学部もダメでした」。この春から、浪人生として東京都内の大手予備校に通う女性(18)は、大学受験をこう振り返る。 早稲田大の文系学部に絞って受験した。学部によっては模試で合格の可能性が高い「A判定」も出たが、結果はすべて不合格。高校の先生も「受かると思っていた」と残念がった。大規模大が合格者数を減らしていることは知っていたが、「少し甘く見ていたかも。この時期に受験生になって運が悪かったです」。 同じ予備校に通う友人の
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