「女性に興味はない」 エステの経験があるとして、被害女性に施術をしようとしていたという。警戒する女性への“殺し文句”は自分は性同一性障害で心は女性だから、安心していいというものだった。だが逮捕、起訴された現在も渡辺被告は主張を崩しておらず、自身が抱えているとする性同一性障害を理由に無罪を訴えている。 当局は渡辺被告の訴えを虚偽だと見て起訴に踏み切った。その他にも、渡辺被告による性被害の申告が相次いでいるといい、大阪府警は慎重に捜査を行っている最中だ。 文春オンラインも渡辺被告から性加害を受けたという人物に接触した。被告の事務所で働いていた30代の元スタッフの女性A子さんとその夫のBさん。裸に剥かれて、高速道路や畑のど真ん中で一人車から降ろされた――夫婦の怒りの告発で、渡辺被告の異常性が際立ち始めた。(全3回の3回め/#1、#2を読む) ◆◆◆ 退職しても、撮られた写真で嫌がらせ A子さんは