濁流の中を泳ぐシカ(7月5日午後1時ごろ、京都市左京区・高野川) 5日午前10時半ごろ、大雨で増水した高野川(京都市左京区)にシカ1頭が取り残されているのが見つかった。近所の住民や駆け付けた左京区役所の職員らが見守る中、シカは自力で濁流を泳いで岸にたどり着き、河川敷の茂みの中へ歩き去った。 シカが取り残されていたのは、高野川にかかる馬橋の上流約100メートル地点の右岸。体長約1・2メートルほどで、若いシカとみられる。濁流を避けるように川岸に身を寄せ、時折生えている草を食べたり、付近を歩き回っていた。 雨は降り続き、次第に川の水量も増していく中、午後1時過ぎ、シカは突然濁流の中へ身を投じた。激しい流れに押されたシカは約100メートル流されながらも川岸まで泳ぎ切り、上陸した。 シカはその後しばらく河川敷の茂みに身を潜めていたが、何かに驚いたのか、突然走り出して再び川の中へ。濁流から顔を出して反