イスラエルは奇妙な国である。「ガザなんていらないよ」と公言しながら、そこに居る人々をドンドン殺戮する。誰だって眼の前で残虐に家族や仲間が殺されれば「何をしやがるんだ」と思うものである。だから「イスラエル憎し」というグループができ、力は及ばないながらも仇討ちを試みる。イスラエルはこれをテロと呼び、さらに残虐な殺戮を猛然と行う。 長年続くこのパターン、もちろん「イスラエル」を「アメリカ」と読み替え、「ガザ」をアフガニスタンとかイラクとかコソボとかその他多数の地名に置き換えれば、アッと言う間に「今日の世界情勢入門」修了である。ガザにせよ、停戦の提案はすべてイスラエルとアメリカの二国が却下ないし無視する。これほどわかりやすい図はないと思うのだが、聡明な大学生諸君などまでが「中東事情は難しいですからねぇ」などと思考停止なさっているのだから、メディアの力は大したものである。しかし、そんなメディアを通じ