■大河原克行の「パソコン業界、東奔西走」■ 年賀状需要動向を見る 【その1】はがき作成ソフト ~プレーヤーが一新し新たなフェーズへ 11月1日から、2008年用年賀はがきが発売となった。 郵便事業株式会社のスタートから、わずか1カ月。昨今のはがき離れが指摘されるものの、民営化の意欲の表れもあって、年賀はがきの発行枚数は、前年比3%増となる39億1,650万枚。年賀状需要によって、メールに流れていたはがき利用者を呼び戻す考えだ。 年賀はがきが発売になると、はがき作成ソフト、およびプリンタが本格的な需要期を迎える。PCの需要低迷もあって、プリンタなどの周辺機器、そして、ソフトウェアの販売動向は決して順調とはいえないが、この年末商戦に向けては、関連メーカーは、前年実績を上回る需要を見込んでいる。 今回と次回に渡り、年賀はがき需要に関連する、はがき作成ソフトおよびプリンタの市場動向を追ってみる。