2010年11月15日 手を上げて電子出版を担当 ――その経緯5 「印税1万円」の悲惨な現実を、どうやって著者と編集者で打開していくか。 Tweet ここのところ続けて上げている、電子出版ネタを。 前回エントリーで書いたように、現状電子書籍を企画した場合、著者の方に支払える印税が「雀の涙」になってしまう。これの対処法から。 1 紙版と電子版を同時出版する これなら紙版の印税で担保されるから、著者の方にも話しやすい。もちろん既存の紙の書籍を電子化するというのも同様だ。 2 雑誌連載など、「原稿料の形で著者に還元済み」のものを電子書籍化する 著者の方も「書き捨てのつもり」の原稿が書籍になってわずかでも+αになるので、納得しやすい。なんたってすでに原稿があるんで、書籍化にあたって著者の作業もそう多くはない。 私は「2」を選んだ。 立場上、書籍編集部にいないことがひとつ。手持ちの著者の連載原稿が溜