2012年の日本ダービーを制したディープブリランテを管理していたのは、開成高校という進学校出身の矢作芳人調教師です。 矢作厩舎というと、競馬ファンの間では、穴馬を激走させるイメージが強いですね。 穴馬になるということは、弱い馬ばかりを矢作さんが管理しているということになり、事実、2005年の開業から数年間は、血統の良くない馬ばかりでした。でも、最近では、良血の馬が多くなり、矢作厩舎所属の馬がレースに出走すると、新聞には重たい印が並ぶようになっています。 1銭でも多くぶんどる 「とにかく一銭でも多くぶんどってこい。僕は、一銭でも多くぶんどるような厩舎経営をするから」 矢作さんの著書「開成調教師」によると、厩舎を開業して最初のミーティングで矢作さんが宣言したのが、この言葉でした。 この言葉だけ聞くと、何かがめつい印象を受けます。でも、調教師も、仕事なのですから、お金を多く稼ぐ必要がありますし、