原子力規制委員会は五日午後、十一月末に運転開始から四十年となる関西電力美浜原発3号機(福井県)について議論し、耐震工事やケーブルの難燃化工事などを進めれば新規制基準を満たすとの審査書を正式決定した。適合は八基目で、老朽原発では関電高浜原発1、2号機(同県)に続き三基目。運転期間を原則四十年とするルールの形骸化が進む。 四十年超の老朽原発で、最大二十年の延長運転をするためには、新基準をクリアするほか、原子炉圧力容器がもろくなっていないかどうかや建屋の健全性などを調べ、必要な工事計画の認可を得ることが不可欠。