元祖となった「たけしメモ」 革新を起こしたバカリズムの「トツギーノ」 無観客「R-1」で問われた線引き 今やピン芸人の定番となった「フリップ芸」。そのスタイルは意外にも『天才・たけしの元気が出るテレビ』のワンコーナーから誕生したと言われる。いつもここから、バカリズム、霜降り明星・粗品へと引き継がれていく中で、フリップ芸はどう進化していったのか。フリップ芸から生まれた活動はネット動画や漫画など様々な領域へ広がり、クリエーターとして活躍する芸人たちも現れている。現代の「お笑い」の進化を体現するフリップ芸の起源、そして未来について考える。(ライター・鈴木旭) 元祖となった「たけしメモ」 そもそもフリップ芸はどこから生まれたのか。テレビの世界では、『天才・たけしの元気が出るテレビ』(日本テレビ系・1985年4月~1996年10月終了)のオープニングで披露された「たけしメモ」が元祖だと言われている。