新刊.netで新刊を探そう! 2013年12月25日 「絶望の時代」の希望の恋愛学 KADOKAWA 単行本(ソフトカバー)
巷間しばしば耳にする「最近の若い男は男らしくない」といった類いの言葉は、つとにご存知の通り、今日、初めて語られだしたものではない。この手の言説は戦後一貫して、間断なく、再生産され続けており、あるいは「男らしくない」という語りは、歳上の男が歳下の男を揶揄する際の、一つのクリシェであるとさえ言える。ただし、この点を差し引いてなお、昨今の若い男は、どうやら例外的に「男らしく」なくなっているようなのだ。 日本における男性学の草分けである伊藤公雄氏によれば、近代的な「男らしさ」とは「権力志向・優越志向・所有志向」という三つの志向によって特徴づけられると言う。同時に伊藤氏は、近代以降の社会の歪みの大部分が、この「男らしさ」に起因するものだと指摘する。極端な物言いにも思えるが、その主張にはなかなかに説得力がある。男たちは「男らしさ」のために、もがき、苦悩し、傷付け、また傷付けられてきた。より直裁に言うと
社会学者・宮台真司さんへ「脱いいね!」に関するインタビューを行いました。 第1回の「自分はイケてるぞアピールからは腐臭がただよう…“見るに耐えない”コミュニケーション 」から、「クソアピールをやめることができないクレージークレーマー層の“認められていない”感」、「濃密な対面関係を妨げる疑心暗鬼のコミュニケーション」、「“なぜ知ってる?”疑心暗鬼を生み出すネットの危険」とご紹介させていただきました。 第5回は「リアルな男女関係よりナンパ実況への承認を重視する男たち」について迫ります。 脱いいね! から、現在の男女が抱える性愛の問題までと盛りだくさんの内容です! ―男女関係についての質問をしたいのですが、たとえばfacebookを使ってリアルの活動をより充実させている人たちはいいとします。 しかし、そうではなく、ネットの中だけで活動したり、たくさんいいね! されて嬉しいだけなど、リアルな男女関
社会学者・宮台真司さんへ「脱いいね!」に関するインタビューを行いました。第1回の「自分はイケてるぞアピールからは腐臭がただよう…“見るに耐えない”コミュニケーション 」に続き第2回はオンラインでの見るに耐えないコミュニケーションをしてしまう動機にせまります。脱いいね! への道のベースとして、ぜひお読みください。あなたも“認められていない”感覚を抱いていませんか? 宮台:日本の膨大な「釣られ層」や「クレージークレーマー層」の背後には、たとえ「浅ましさ」を自覚していても抑えられないほどの「埋め合わせ動機」があるのだと言いましたが、「認められていない」という感覚を抱く者が、それ程にまで多いということでしょう。 背後には、ネット上は「万人平等」に見えるので「分相応」の観念が機能しにくいこともありますが、とりわけ大切なのはオフライン(対面)では自分のアピアランス(見え方)を思うようにコントロールでき
僕には外見に関わるブスの概念はないけど、人間として魅力がないということでいえば、男女問わず「自分だけ幸せになれると思っている人」。そういう人って「独特のアピール」をするんですが、全部あさましくてキモい(笑)。それを見た瞬間、男女を問わず「死ねよ!」って思います。 逆に、魅力的な人間とは「周りをハッピーにすることで自分もハッピーになろうと思っている人」。そういう人はセックスであれ、デートであれ、あるいは仕事上の関係であれ、全てにおいて周りを魅了できます。 「自分だけ幸せになれると思っている男女」は、相手の「全てを委ねた心」を導けないので結局はSEXが下手。 リスクをかけずに幸せになろうとするんだけど、人を幸せにする力がないから結局は一人寂しく死ぬ。 「全てを委ねた心」で互いを曝け出さないと、いいSEXも無理だし、いい家庭も無理。曝け出す関係ではじめて何でも包摂してもらえるので、人間関係はいい
男性の草食化が叫ばれて久しい。しかし、草食化しているのは男性だけではなかった。最近発表された日本性教育協会の調査によると、’74年から上昇を続けていた女子大生のSEX経験率が、’11年に61.1%から46.8%と、約14ポイントも減少。約53%の女子大生が処女という結果になった。そんな処女女子大生増加の原因は何なのか社会学者の宮台真司氏に聞いた ◆処女女子大生たちは“痛み”を避けずに他人との関係性を見直すべき 処女女子大生増加の原因を、社会学者の宮台真司氏に尋ねてみると、「同性の友達関係が彼氏・彼女の関係よりも大切になっていることが原因」との答えが。 「友達関係が腹を割れる関係ではなく、相手に合わせてキャラを演じる演技空間に変化しました。今の若者は親友にさえ『嫌われたくない』と気を使う。僕らの世代なら親友とは呼ばない関係です」 空気の読み合いで場のノリを保つだけの友達関係が増えているらしい
ベーシック・インカムは社会保障政策の切り札となり得るか 山森 亮氏(同志社大学経済学部教授) マル激トーク・オン・ディマンド 第591回 子どもひとりにつき無条件で2万6000円を支給するという子ども手当は、政権交代時の民主党の目玉政策の一つだったが、所得制限がないとの理由から世論や自民党の反発を受け、最終的には大幅な減額を余儀なくされた。なぜかわれわれ日本人の多くは、富裕層も含めた無条件の給付というものに抵抗があるようだ。 しかし、子どものみならず、すべての人に最低限以上の生活を送るために必要な金額を政府が無条件で現金給付する「ベーシック・インカム」政策が、静かな注目を集めている。日本語では基礎所得保障や国民配当などと訳されることが多い。 とにかく赤ちゃんから老人まですべての人に生まれてから死ぬまで一生涯、無条件で毎月の生活費が支給される。もちろん生活保護のように所得制限や条件もないため
「女子大生ホイホイとしてのプレリュード」「アイドルはみんな聖子ちゃんカット」。80年代に青春を送っていた人には懐かしいワードだが、かつて消費社会が隆盛を極めていた時代はこのように「ああ、それ知ってる!」とみんなでわかり合える共通認識のもとに流行するものがあった。 しかし消費社会が終わりを告げ、みんなでわかり合える“何か”を失ったいま、私たちは社会というものをどこか遠い存在として感じている。この孤独感を埋められる手立てがあるとすれば、それはどのようなものだろうか? 前々回、前回から続く話題の対談、いよいよ完結。 社会がコモディティ化し、モノが輝かなくなった 武田:先日、宮台さんがされていた「クルマが輝かなくなった」というお話が非常に示唆的でした。「むかしクルマは輝いていた。いまはかつての輝きはない」とおっしゃっていました。品質の面でいえば向上していると思われるのに、なぜなのでしょうか? 宮台
いまやアメリカでは、フェイスブックで浮気の証拠が見つかって別れる“フェイスブック離婚”まで出てくる時代。オンラインといえども実名性の高い環境では、私たちは自分が求められる役割をこなそうとして「ちょっといい自分」を表現せざるをえなくなり、結果的に疲れてしまう。かといって、匿名性の高い環境にもそれはそれで課題がある。信頼関係が築きにくいのだ。 かねてより、「オンラインでの匿名性を媒介にした擬似的な親密さは、あくまで擬似的でしかない」と指摘していた社会学者の宮台真司氏。今回はその宮台氏をゲストに迎え、オンライン上でも「深いリアリティ」に触れられる仕組みづくりの可能性について考えてみたい。 【本連載のバックナンバーはこちらからお読みいただけます】 フェイスブックで、望ましくない情報の集中砲火を浴びる 武田:オンライン・グループインタビューというリサーチ手法があります。インターネット上に参加者しか見
今日から半年間、まあ実態は7月末まで青学の姿をまとうのである。教育学の関連で、青学の大学院行こうかなーとか思って説明会に出て、そこでシラバスもらったら、なんと「社会システム特論」ということで宮台センセの講義があるではないか!!1とか気づき、カネも行ける立場もないので院試はひとまず断念して、科目生で志望したところ、受かったのであった。よかった。 http://www.gshi.aoyama.ac.jp/ 直リンはしないが、このなかにあるのである。 つか、なんで教育学(学習学)なのに??という疑問は残った、が、佐伯胖先生がいらっしゃるのでむべなるかな、と気づくまで時間はかからなかった(・∀・)まあそんなことはいい。 とにかく、この半年は水曜日が確保できそうなので、早退を繰り返して宮台先生から学ぼうと決めたのである。上司には東大も青学もいいけどウチの中のことやろうかーといわれたが、そこにじつは筑
いま話題の昼夜逆転 シェアハウス「トーキョーよるヒルズ」編集長の高木新平氏こと「シンペー」と、社会学者宮台真司氏の対談企画、後篇。 前回は、地域・家族・会社といった共同体が崩壊しつつある現代において、「ホームベース(本拠地)」を持つことの重要性と、「真の絆」をつくるために必要なことについて語り合った。 新たな共同体の萌芽として数十のシェアハウスとその住人が登場する『大人のためのシェアハウス案内』。 そこで紹介される暮らしぶりは多種多様だが、宮台氏はこの動きを実りあるものにするために押さえておくべきポイントがあると言う。シンペーのような価値を体現する者の出現が必要だ、と語る宮台氏は、シンペーとさらに議論を深めていく。 宮台真司(みやだい・しんじ)/社会学者。映画批評家。首都大学東京教授。1959年生まれ。東京大学大学院博士課程修了。社会学博士。権力論、国家論、宗教論、性愛論、犯罪論、教育論、
2012年3月24日からテアトル新宿と横浜ジャック&ベティで封切りとなった映画『海燕ホテル・ブルー』の公開を記念して、社会学者・映画批評家の宮台真司さんをゲストにお迎えし、監督の若松孝二さんとの対談の模様をお届け致します。 若松孝二監督は誰もが躊躇する東日本大震災以降、積極的に3本の映画を撮影。 2012年の今年、その3作品が順次公開されます。 果たして、若松孝二は震災後に何を撮ったのか? 監督とも親交の深い宮台真司さんが、社会学者として、または映画評論家として、監督自身に鋭く切り込む。 若松孝二公式ウェブサイト http://www.wakamatsukoji.org/ 映画『海燕ホテル・ブルー』公式ウェブページ http://www.wakamatsukoji.org/kaien/index.html 2012年3月27日(火)若松プロ事務所にて配
ミニシアターを120%楽しむための情報サイト。ミニシアターで映画を観る楽しみと、そこで上映される作品の魅力を、当サイトのライター独自の視点でご紹介。豊富な写真でお届けする、独占インタビュー、イベント潜入レポなどが満載! 秋葉原殺傷事件をモチーフに、大切な人を亡くし心を閉ざした女性が再び前を向いて歩きだすまでを描きだす廣木隆一監督作品『RIVER』。3月24日(土)、廣木隆一監督と社会学者で映画批評家の宮台真司氏によるトークショーが行われた。衝撃的な秋葉原事件を通して、街の持つエネルギーを探し出そうとした本作は、撮影準備中に震災が発生。秋葉原と共に作品中には震災直後の被災地が映し出される。ネオンにあふれた秋葉原と全てがなくなった被災地。この二つの街になにがあるのか?廣木監督と宮台氏による熱い議論が展開された。トークショーの模様をダイジェスト版でレポートします。 生き物としての街。その歴史を思
[映画.com ニュース] 「ヴァイブレータ」「やわらかい生活」「軽蔑」の廣木隆一監督が3月24日、都内で公開中の最新作「RIVER」のイベントに出席し、社会学者で映画評論家の宮台真司氏とトークショーを行った。 2008年6月に起こった秋葉原無差別殺傷事件で恋人を失った少女が、さまざまな事情を抱える人々との出会いを通じ再生の一歩を踏み出していく姿を淡々と描く。主演に、大林宣彦監督作「転校生 さよならあなた」の蓮佛美沙子が抜てきされた。 廣木監督は、「各地で通り魔事件が頻発しているとき、加害者がどうであれ、何か街の持ってるエネルギーがあるのかなと考えた。自分が新宿や渋谷にかつて何か感じていたように、その街が今どうなってどういう事件が起きているのか興味があった」と製作の意図を説明。宮台氏は、「人も生き物だけど、街も生き物。かつて電気街だった秋葉原がオタクの街になり、メイドカフェが流行すると
みんなでひとり暮らし。 このところ盛んに流れる「孤独死」のニュース、世界でもダントツに高い日本の自殺死亡率。その背景には社会に広がる「孤独」の影があることは否めません。そんな風潮とは裏腹に、最近の若者たちの間で新たなコミュニティが生まれています。それが「シェアハウス」です。この連載では、「会社」より「プロジェクト」、「結婚生活」より「仲間との暮らし」と動き始めた彼らの生き方を追います。 バックナンバー一覧 今年1月の東京都の1世帯当たりの平均人数は1.99人。初めて2人を下回りました。1人暮らしの高齢者や独身者の増加が影響しているようです。そういえば、このところ盛んに流れるのが「孤独死」のニュース。元タレントの山口美江さんをはじめ、都会の片隅で人知れず亡くなっていく人々の事件が頻繁に取り上げられるようになりました。 日本の自殺死亡率は世界でもダントツに高く、米国の2倍で英国の3倍の水準。毎
本日未明、『共同幻想論』などで知られる 評論家・詩人の吉本隆明氏が肺炎のため亡くなりました。 戦後の日本思想界で圧倒的な影響力を誇った吉本氏について、 宮台真司氏、橋爪大三郎氏、大塚英志氏らが語ります。 【出演】 宮台真司 氏(社会学者) 橋爪大三郎 氏(社会学者) 大塚英志 氏(評論家) ※大塚氏は電話出演になります。 サンボ山口から電波少年Tプロデューサーまで・・・ 吉本隆明さんの訃報に著名人がネットでコメント(ニコニコニュース) <訃報>吉本隆明さん87歳=評論家、詩人(ニコニコニュース) 【ハッシュタグ】 ニコ論壇公式ハッシュタグ「#nicoron」を使用ください。 【Twitter】 ニコ論壇公式アカウント @nicorondan ニコニコニュース公式アカウント @nico_nico_news 【ニコ論壇】 ニコニコ動画が生み出す言論空間、ニコ論壇チャンネルページはこちら! ニコ
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