「通信品質の不満に誠実に向き合う」──。こう話したのは、NTTドコモの井伊基之現社長からのバトンを引き継ぎ、新社長に就任予定の前田義晃現副社長だ。「遅い」「つながらない」と批判が相次いだドコモは、社長交代後も通信品質の改善に努めるという。 前田氏は5月10日の決算会見の場で、「通信品質へのご不満やサービスの使い勝手など、ひとつひとつの声と誠実に向き合い解決していく。お客さまの満足度を高め、もっと支持され、もっと信頼される、ドコモグループにしたい」と抱負を述べた。 ドコモの通信品質については、2023年から一部のユーザーが“パケ詰まり”をSNSなどで訴えるようになり、その声が次第に増えていった。「ドコモといえば最もつながりづらい」というネガティブなイメージが植え付けられてしまった経緯がある。4月には対応策の発表を余儀なくされ、ドコモのネットワーク担当者が陳謝し、改善策を説明した。 速度低下の