東北関東大震災の発生から半月を数えるが、首都圏では一部食料品や日用品の品薄が解消されていない。生産拠点が被災して、供給に支障が出ている製品が多いためだ。 牛乳やヨーグルトも、都内近郊のスーパーでいまだになかなか見かけない。入荷するものの、たちどころに売り切れてしまう。最近は原料となる乳だけでなく、商品化に欠かせない紙パックの不足も指摘されている。 「朝早いうちに売り切れてしまいます」 大手乳業メーカーは、震災のため牛乳や乳製品の生産工場が相次いで操業停止に追い込まれている。明治乳業は東北工場(宮城県黒川郡)、守谷工場(茨城県守谷市)、子会社の栃木明治牛乳(栃木県宇都宮市)がストップ。森永乳業は子会社の東北森永乳業(仙台市)が被災した。ダノンジャパンは、群馬県にある館林工場が2011年3月23日から操業を再開したが、初めは生産よりも品質管理を優先させるため、「当初は、出荷に影響がでるかもしれ