父は若くして亡くなり、弟はダウン症、母は下半身不随で車くるま椅い子す生活。世間からすれば「可か哀わい想そうな家」「大変な家」と言われる家庭に育ったヒロインが、七転八倒しながらも自分の人生を朗らかに闊かっ歩ぽしていく。「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」、略して「かぞかぞ」の話をしよう。 ドラマにしてはタイトルが25字と長い。近年の連ドラで長いタイトル「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」(略して「いつ恋」、2016年/フジテレビ系)や「私 結婚できないんじゃなくて、しないんです」(略して「できしな」、2016年/TBS系)の23字を超えているが、最長ではない。 1976年に「六丁目のスパルタ寮母さんには、赤いバラのいれずみがあった!」(日テレ・京塚昌子主演)が君臨している。その次には「七丁目の街角で、家出娘と下駄バキ野郎の奇妙な恋が芽生えた」(日テレ・十朱幸代主演