「高齢者の認知症は医療が立ち向かうべき最大の問題だ」と一般論として理解してきたが、自分が70歳、2人の母親が95歳に近づこうとしている今、「元気なままポックリ」が切実な願いになってきた。 「ボケ防止」をキーワードにキュレーションサイトを調べると、あるわあるわ「記憶力の低下にはこれが効く」「生きがいが認知症を予防する」「ボケ防止にオススメの趣味、習い事」など読み切れないほどだ。ただ、上位に来たサイトを見てみると、医学研究者の私も納得してしまうことが列挙されている。特に、字を書くとか、暗算をするとか、裁縫をするなど、頭を働かせ、指先の運動に励むことが推薦されているように思う。 ただ医学に関わってきた身からすると、直感的に納得でききる話でも、医学的に証明されているのかが気になる。実際、これを医学的に証明することは簡単ではない。数多くの高齢者を長期間追跡する研究が必要になる。 なんとこの困難を厭わ