新・黄金の6年間 ~vol.8 ■ロングバケーション 脚本:北川悦吏子 主演:木村拓哉 / 山口智子 放送開始:1996年4月15日 “ロングバケーション” を象徴する台詞とは? 「オレさ、いつも走る必要ないと思うんだよね。あるじゃん。何やってもうまくいかない時。何やってもダメな時。そういう時は、言い方変だけど、神様がくれたお休みだと思ってさ。無理に走らない、焦らない、頑張らない――」 ―― ドラマ『ロングバケーション』(フジテレビ)の第2話で、木村拓哉演ずるピアニストの瀬名秀俊が、山口智子演ずるアラサーモデルの葉山南にかけた言葉である。結婚式当日、婚約者に逃げられ、仕事も上手くいかず、日がな一日パチンコ屋で過ごした南をいたわるために。同ドラマのタイトル “ロングバケーション” を象徴する台詞でもある。実は瀬名自身、ピアニストとして冴えない日々を過ごしており、自らにも言い聞かせるWミーイン