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2022年10月12日のブックマーク (3件)

  • 縦の分断 集合知の独立性と学問の中立性   – 人間・創造性の心理学

    今回は前半で「集合知の独立性と学問の中立性」、後半で「縦の分断」をテーマに記事を書いています。 身体性はそれ自体に特有の暗黙知を含んでいて、それは身体性でしか捉えられない。概念以前のものは多元的で、特定の専門知や技術だけではすべてを捉えられない。 フッサールの概念でいう「生活世界」もそうですが、生活世界は多元的な身体性を基盤にしています。しかし特定の専門知で触れられる「心」とか「無意識」という概念は特定の身体性によって解釈され、有限性に条件づけられています。 ※ 生活世界:あらゆる意味形成と存在妥当の根源的地盤として、科学的な世界理解に先立っていつもすでに自明なものとして与えられている世界 「無意識」はもっと広く多次元的であり、特定の身体ではその極僅かの部分しか聞けないし見えない。「言語以前」も同様に。何故、多様な人がいたほうがいいのか?というのは、多様な身体性が存在しないと無意識の一部だ

    縦の分断 集合知の独立性と学問の中立性   – 人間・創造性の心理学
  • 権力と愚行権  狩る者と狩られる者の世界の中で – 人間・創造性の心理学

    今回はパターナリズム、愚行権、そして司祭型権力と狩猟権力、非人称的な権力がテーマです。 「良かれと思って」監視し、「正しいとされたこと」に従わない者を管理し、そうやって大衆の思考が特定の方向へ向かうように導く、まさにメディアはフーコーのいう「牧人=司祭型権力」の一種ともいえます。 みなそれぞれに違う中で「ある程度納得できるもの」を見出していく大らかさを失い、「完璧・完全な理想的な正しき良い社会」なんてものを強引に作ろうとする人々は、「良かれと思って」「我等の正しさ」によって「存在を最も徹底的に排除する人々」になっていく。 以下のニュースですが、「~1990年代まで」って、結構最近じゃないですか。 ローマ教皇が7月謝罪した、先住民の子どもへの大規模虐待。カナダでは1870年代から1990年代まで約15万人の先住民の子どもが、カトリック教会が主に運営する139校の寄宿学校に強制的に送られました

    権力と愚行権  狩る者と狩られる者の世界の中で – 人間・創造性の心理学
  • 行動主義心理学・認知心理学・認知科学  「科学的」と「科学」の違い   – 人間・創造性の心理学

    今年からは「行動主義心理学」をブログカテゴリーに新しく追加していきますが、今回はその序章として、これまで扱ってきた「深層心理学、実験心理学、発達心理学、認知心理学・認知科学」と「行動主義心理学」の違いを整理しておきましょう。 まず私の尊敬する人の一人である湯川秀樹氏の名言を紹介しますね。 湯川秀樹氏の名言 現実はその根底において、 常に簡単な法則に従って 動いているのである。 達人のみがそれを洞察する。現実はその根底において、 常に調和している。 詩人のみがこれを発見する。 今日の真理が、 明日否定されるかも知れない。それだからこそ、私どもは、 明日進むべき道を探しだす。 今回は、「目にみえないもの」「目に見えるもの」を科学的に見るとはどういうことかを、日初のノーベル賞受賞の物理学者 湯川秀樹氏の「目に見ないもの」というからの引用も交えながら考察してみます。 行動主義心理学は「科学的」

    行動主義心理学・認知心理学・認知科学  「科学的」と「科学」の違い   – 人間・創造性の心理学