横浜市の舞台芸術創造拠点「急な坂スタジオ」(旧老松会館、西区)の運営手法をめぐって市内部で疑問の声が上がり、場合によっては4月から休館せざるを得ない事態に陥っていることが、2日までに神奈川新聞社の取材で分かった。指定管理者制度を適用せず、NPO法人「アートプラットフォーム」に無償で貸し付けているが、これが「公有財産の有効活用としてふさわしいか」と批判の対象になっている。いまだ体制は定まらず、新年度の利用者予約も留保したままだ。 この施設はもともと市営の結婚式場だったが、利用者の減少により当時の中田宏市長が進めていた「創造界隈(かいわい)」形成事業の拠点として再編。2006年10月に舞台芸術創造拠点としてオープンした。 運営体制を決める際、市は、地方自治法が指定管理団体への運営委託を義務づけている「公の施設」から外し、指定管理者制度の対象外となった。 この理由として、創造都市推進課は「