国宝22件、重要文化財77件を有する我が国屈指の古典籍・古文書の宝庫、前田育徳会尊経閣文庫。 その存在の裏には、文化財を守り、伝えてきた人々の苦心と努力があった― 長年にわたり尊経閣文庫の運営、伝来する文化財の管理に携わってきた経験から、尊経閣文庫の伝統事業の成立過程、前田家の展開と文化活動、文庫伝来の古文書・古記録・系図類を解説。 日本文化の根幹を過去から未来へと伝えていく前田家そして尊経閣文庫の営みに光を当てる。 序 言 第一部 尊経閣文庫伝統の事業 第一章 前田家の図書蒐集【近世】 第二章 前田家の文化事業【近代】 第二部 前田家の歴史とエピソード 第一章 前田家のルーツ 第二章 前田家三代 第三章 まつ(芳春院)の江戸下向 第四章 保科正之と前田家 第三部 第三部 尊経閣文庫の蔵書・蔵品 第一章 尊経閣文庫所蔵文書と『鎌倉遺文』 第二章 尊経閣文庫蔵「上杉憲英寄進状」について 第三