2012/06/12 08:05中核となるサービスの1つが、「Google App Engine(GAE)」だ。GAEは、JavaやPythonで開発したアプリケーションを、Googleのインフラ上で実行できるPaaSである。仮想サーバーの稼働時間に基づき課金する。 GAEの特徴はCPUやOS、ミドルウェアといったサーバー環境の設定・運用すべてをGoogleが管理すること。このため、利用者は仮想サーバーをいちいち立ち上げることなく、すぐに開発を始められる。増強、縮退作業も一切不要だ。アプリケーションの処理量の増減に合わせて、仮想サーバー台数は自動で変更される。 こうした運用しやすさの反面、GAEはポータビリティ(移行の容易さ)に欠けるという課題を抱えていた。キーバリュー型データストアを中心に据える独特の環境から、ほかのクラウドにデータやアプリケーションを移行するのは難しかった。実際、201