トップインタビュー・対談【対談】「うまさ」だけが絵描きのすべてじゃない。描き方の理論をまとめた意義――漫画家・篠房六郎×イラストレーター・さいとうなおき 『描きたいものを理論でつかむ ポーズの定理』(篠房六郎/KADOKAWA) 1998年、『やさしいこどものつくりかた』(講談社)でアフタヌーン四季賞の四季大賞を受賞し、マンガ家デビューした篠房六郎さん。以降、『ナツノクモ』(小学館)、『百舌谷さん逆上する』(講談社)、『おやすみシェヘラザード』(小学館)などの人気作を発表していった。篠房さんの作品の魅力といえば、やはりキャラクター造形のリアルさにあるだろう。何気ない仕草やポーズが画面映えしている上で、読み手に違和感を抱かせない。だからこそ気付けば、作品世界へ没頭してしまうのだ。 そんな篠房さんが自身の技術を惜しげもなく披露し、絵を描く上での理論を端的にまとめた一冊が話題を集めている。それが