高校3年生まで、とある美術研究所のi先生の元へ通っていた。 “研究所”というと何だか大それた感じがして少し恥ずかしかったのだけれど、絵画教室のことで、今思えば私は美術を研究していたのである。(してたのかな?) 研究といっても、先生が事細かく説明などをするものではなく、描きながら自分の目でしっかり確かめ、自ら学び、それを自分のものにしていくような感覚だった。 そこへ小学3年生の頃から週に1度通っていた。 i先生のアトリエの入り口にはバラやハーブなどが植えられていて、時々それらをスケッチしたりもした。 紫色のヘリオトロープの花弁を描き、あまりの細かさに褒めていただいたこともあった。(以前のブログでも書いたような気がする) それがとても嬉しかったのを覚えているのだけれど、子どもの頃の褒められた経験はずっと記憶に残るものである。 学校の勉強は苦手だった。 小難しいことは今でもよく分からない。 私に