2020年11月21日のブックマーク (1件)

  • 命に嫌われている青年が泣きながら歌う少女に出会った花譜という希望 - Life SUCKS but It's FUN

    「引っ張ったゴムを手放すやうに」だとか「ともすれば配達人にさへ驚愕する」だとか、学生の頃、的確に自分の心境を言葉にする詩人に出会ったときに、かつてないほどのシンパシーを感じたと共に、いわゆる文豪だとか偉人にすら、駄目な人間は居るということに驚いた。 僕が物心ついた時にはすでに、両親は顔を合わせれば子供の前で別れるだのなんだのと、口論となるような家庭で育っているので、愛されただとか、可愛がられたとかいう記憶が全く無いのだけれど、一度だけフザけた僕を母親が笑ってくれた記憶だけが強烈に残っているので、自分の存在価値などないと信じていた自分は、人付き合いにおいてはおどけることでしか他人の愛情を求めるすべを知らないまま育ってしまい、実は学校から帰って両親が帰宅して鉢合わせをするまでの数時間、父親のレコードを部屋にこもって聴いているときだけが自分自身そのものだった、と、まるで野坂昭如の小説のように、句

    命に嫌われている青年が泣きながら歌う少女に出会った花譜という希望 - Life SUCKS but It's FUN