函館市埋蔵文化財事業団 主婦ら作業 大規模雇用の場に 縄文時代の遺跡が多く確認され、道内屈指の遺跡の宝庫と言われる函館市南茅部地区。渡島支庁南茅部町が函館市と昨年末合併したのをきっかけに、地域の縄文文化を守るため今年4月、発掘調査を請け負うNPO法人「函館市埋蔵文化財事業団」が道内で初めて設立された。同市臼尻町では、最初の発掘調査が進んでいる。 (函館支局・佐藤靖) 旧南茅部町には、遺跡発掘で実績を挙げた「南茅部町埋蔵文化財調査団」があった。函館市との合併後の人材育成や地元の調査作業員の雇用などを考え、NPO法人に移行した。国道278号バイパス工事に伴う発掘調査が10年続く見通しだったことも、法人化の大きな判断材料だったという。 現在、その工事に伴う発掘調査が、「臼尻小学校遺跡」で行われている。約3300年前の土器や住居跡などが確認されている。10月末までに調査を終え、今年度末ま