キーノートの中で特にKohn氏が取り上げたのは、タイトルにもなっている「How good is our code(我々のソフトウェアはどのくらい良いのか?)」というテーマについて、Continuous Integrationの重要性を訴えるものだった。 Kohn氏は、例としてSQLiteという軽量のリレーショナルデータベースを取り上げた。これはアプリケーションに組み込みのデータストアとしてよく使われているデータベースシステムだが、一人のエンジニアが2000年に公開を始めたいわゆる「枯れた」ソフトウェアだ。しかしSQLiteに対してAmerican Fuzzy Lopと呼ばれる遺伝的アルゴリズムを使ってテストデータを生成するツールを使うことで、たった30分の実行時間で22個のバグを検出することができたという。 この例からLinuxやKubernetes、Node.jsなどのSQLiteよりも