ひさびさにメガネを買うことにした。仕事でメガネについて調べているうちに、ちょっと変わった国産ブランドに出会ったのだ。 説明によると、「顔や頭にストレスをかけないように工夫しているため、掛けていることを忘れるほどのフィット感」なのだそうだ。ほんとにそんなメガネフレームがあるのだろうか? これまで何本もメガネを作ったが、プラスチックフレームは必ずテンプル(ツル)の先があたって耳が痛くなる。軽さが気に入ったリムレス(縁なしタイプ)フレームは、蝶番がゆるんでしまう。掛けていることを忘れるフレームなんてあるはずないのに…。 しかし資料を読んでいるうちに好奇心が湧いてきた。メガネフレームの形状はもちろん、ノーズパットやモダン(先セル)、蝶番などの細かなパーツまで見直してオリジナルに企画し、福井県鯖江市の工場に依頼して製造し続けている、という。 細かなパーツまでオリジナル ブランドの名前は「フォーナイン