新作「空海さんに聞いてみよう。」を持つ著者の白川密成さん=今治市玉川町八幡の栄福寺 愛媛県今治市の四国霊場57番札所・栄福寺の住職白川密成さん(34)が、弘法大師・空海(774〜835)の言葉を取り上げた「空海さんに聞いてみよう。」を出版した。ラジオ番組で取り上げられ、発売3週間で重版が決まった。 副題は「心がうれしくなる88のことばとアイデア」。地、水、火、風、空の5章から成り、空海の「遍照発揮性霊集」や「三教指帰」「請来目録」などの著作から88の言葉を抜粋。「あなたと私をつくる言葉」「こころにうるおいをあたえる言葉」「エネルギーを受けとる言葉」などテーマ別に分類した。 ユニークなのは、白川さんによる、空海の言葉の「超訳」だ。 例えば、 文に臨むも心昏(くら)し。願つて赤県(せきけん)を尋ぬ。(通常訳・しかし経文を誦〈じゅ〉しても、一向に理解できない。そこで教えを求めて中国を訪