北朝鮮が豊渓里(プンゲリ)核実験場付近の住民を避難させたと、韓国のKBSワールドラジオなどが4月22日伝えた。政府消息筋は、「北韓は最近、豊渓里核実験場近くの住民らを避難所に移動させたほか、周辺の飛行場に科学者らを乗せたとみられる飛行機が頻繁に現れている」などとコメント。前例からみて核実験が差し迫ったとする見方が強いという。 アメリカのジョンズ・ホプキンス大韓米研究所は、19日に撮影した豊渓里核実験場の衛星写真を公開。16日にはバレーボールコートで試合が実施されている様子が映っていたが、19日にはコートは残っていても試合は行われていないことから、「核実験を控えて、戦略的な休止状態にあるのか、それとも、実験から長期的に退く動きなのか意図ははっきりしない」などと分析した。しかし、「いずれにせよ、平壌からの命令があれば、いつでも6回目の核実験を行えるように見えることを写真が示している」という。