養子縁組支援を行っている、認定NPO法人フローレンスの駒崎です。 昨今、養子という運命について既に整理のついている大人や、養子を迎えていかに幸せな家族を築いているかを伝える大人の声は比較的紹介されることが増えたものの、「養子となった子ども」本人の現在進行系の気持ちは、まだなかなか語られることがありません。 今回、NHKの番組でゲストとなった本人にお話を伺うことができました。 (※未成年のため氏名や画像についてはすべて仮名・架空のイメージで構成しています。) はじめにインタビューに応じてくれた18歳の男子高校生ケイタ君は、乳児院から2歳半の時に現在の両親の元に迎えられました。現在の両親とは、特別養子縁組の手続きを経て、法律上も親子になったのです。 育ての親は当時不妊治療の過程で、実子を授かる可能性が低いことが分かりました。それでも子どもを育てたいと希望した夫妻が、児童相談所職員の紹介で初めて