今日は天皇陛下の誕生日だ。 だからというわけではないが、誕生日についてちょっと書く。 子どもの頃の誕生日にはちょっとしたお祝いがあったので単純に嬉しかったが、思春期を迎える頃には「年を取ってしまう日」として嫌悪していたし、20代後半は「三十路を迎えるまでの地獄のカウントダウン」だった。30代後半? 聞くまでもなかろうよ。 それでも、誕生日はめでたいものだと最近になって気づいた。 「こんな歳になってしまった」「こんな年齢まで人生を使ってしまった」と思うから誕生日が疎ましいのであって、「この歳までたどり着けた」「ここまで人生をやり込んだ」と考えるなら、誕生日はめでたい。とてもおめでたいのだ。 「おまえ、レベル40歳まで生きたのか?長く生きたな、たいしたもんだ」 最近、生きていくことに辛さを感じる。 もともと娑婆は忍土(にんど)と言って、辛いものと相場が決まっているが、三十代後半あたりからは、身