著者の佐藤和夫さんは哲学やジェンダー論が専門の学者で、有名な著作に『仕事のくだらなさとの戦い』がある。これは「労働至上主義」を批判した本であるが、今回の本では「恋愛・家族至上主義」を批判している。 資本主義社会を支えている二つの至上主義(労働と恋愛=結婚)に注目することは生きづらさが蔓延している昨今、とても重要であると思う。*1 男と女の友人主義宣言―恋愛・家族至上主義を超えて (Haruka selection) 作者: 佐藤和夫 出版社/メーカー: はるか書房 発売日: 2004/12 メディア: 単行本 クリック: 2回 この商品を含むブログ (1件) を見る 〈恋愛至上主義〉から〈友人主義〉へ 性愛関係としてのみ捉えられがちな男女関係(恋愛=異性愛主義)。 著者は「恋愛・家族至上主義」の男女関係から新しい男女の関係(友人主義)へのシフトを提言する。 著者の提言は若者に対してだけでは