沖縄県で台風9号により多数の重軽傷者が出る中、同県の翁長雄志(おなが・たけし)知事がハワイに外遊し、職務代理を務める浦崎唯昭(うらさき・いしょう)副知事も都内に出張していたことに危機管理の甘さを批判する声があがっている。 翁長氏は、沖縄県とハワイ州の姉妹都市締結30周年記念式典などに出席するため、8日午後に上京して都内で1泊後、9日深夜に羽田空港からハワイに出発。14日に沖縄に戻る予定だ。 翁長氏の海外出張中は規則の順位に基づき浦崎氏が職務代理を務める。今回、県は省庁や市町村に浦崎氏が9日から職務代理を務めると通知していた。 ところが、浦崎氏も8日午後に上京。9日は環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉などについて政府に要請を行い、銀座の沖縄物産品店も視察した。 9日夜に戻る予定だったが、航空便が欠航。10日朝の便に搭乗したが、台風のため羽田空港に引き返し、結局、沖縄に戻ったのは10日午