2012年7月1日、アラブ首長国連邦の航空会社「エミレーツ航空」が、成田―ドバイ線に世界最大の旅客機「エアバスA380」を導入した。以前の記事では運航する航空会社によって大きく異なるA380の機内を比較したが、はたしてエミレーツが運航するA380の“中身”とはどのようなものなのか。その上級クラス(ファーストクラス、ビジネスクラス)の実力を検証すべく、世界約200の航空会社の旅客機搭乗経験がある航空写真家・チャーリィ古庄氏がドバイへ飛んだ。 ファーストクラスの居心地は? A380は総2階建てだが、ファーストクラスは2階席の最前方に14席あり、全ての席が通路に面している。通常機内へ入るとずらりと並んだ座席が見えるが、ここはわりと高いパーテーションしか見えない。それもそのはず、ファーストクラスは個室タイプとなっているため、ドアを閉めればプライベートな空間になるのだ。席に案内されるとアラブのエアラ