世界進出を加速する米EV(電気自動車)ベンチャーのテスラ・モーターズ。日本の直営店オープンには、トヨタ自動車の豊田章男社長も駆けつけた。財務に課題もあるが、日本メーカーと米政府の支援を受け、成長を目指す。 米EV(電気自動車)ベンチャーのテスラ・モーターズは、11月12日、東京都港区南青山にアジアで初めての直営店をオープンさせた。同店に真っ先に姿を現したのは、意外な人物だった。 朝11時過ぎ、入り口前に横づけされた黒塗りのミニバンからジョン・ルース駐日米国大使が降り立った。 翌日からアジア太平洋経済協力会議(APEC)の首脳会談が横浜市で開幕する予定で、バラク・オバマ大統領ら米政府の要人が続々と来日。目が回るような忙しさの中で、ルース大使が小さなベンチャー企業のイベントに、わざわざ駆けつけたのはなぜなのか。 「メードインUSAのEVが日本で成功することを期待している」。ルース大使は、出迎え