菅氏の側近議員は「『菅政権』が小沢氏らを外す人事を断行し、国民にアピールすることができれば、参院選の結果もおのずとついてくる」と述べ、「小沢外し」が参院選対策につながると強調する。 一方で、慎重論もある。小沢氏は、菅氏の党代表の任期満了となる9月の代表選で対抗馬を立て、勝負を挑む姿勢を示唆している。「まともにケンカしたら、小沢氏には勝てない。上手に取り込むべきだ」というわけだ。国対委員長に、小沢グループが代表選で事実上支援した樽床氏を据える狙いについて、菅グループ幹部は「小沢グループがどう反応するかを見てみたいからだ」としている。 もっとも、党内では小沢氏の求心力低下もささやかれている。 「小沢グループ」の中心となる「一新会」はこれまで、「小沢氏を支持する議員は党内に150人」と「数の力」を誇示してきたが、代表選での樽床氏の票は129票にとどまった。 小沢氏の資金管理団体「陸山会」を巡る政