ブックマーク / magazine-k.jp (13)

  • アメリカの電子書籍、“ブーム”は終了

    2013年の書籍総売上の数字がAAP(全米出版社協会)から発表された。これは会員となっている約1200社の売上(つまり卸値)を計上した数字で、日で書籍の売上が発表されるときの末端小売価格でのの総売上げとは違うのでご用心を。 書店での総売上金額は、ニールセン社がやっているPOS集計の書籍売上サービスBookScanの数値などから想定するしかなく、具体的な数字は今年後半にならないと上がってこないだろう。AAPの数値にしても、メンバー社の報告のみなので全てをカバーしているわけではない。 それによると2013年の書籍総売上は約150億ドル、前年比で1%増。私が機会あるごとに日の出版業界に向けて言ってきたように、アメリカは日のような「出版不況」という状況にないので、2008年9月のリーマンショックの翌年を除けば、書籍の売上はここ15年ほど毎年数%ずつ微増している。この間の米経済インフレ率を考

    アメリカの電子書籍、“ブーム”は終了
    ukulele-happy
    ukulele-happy 2014/04/08
    アメリカの電子書籍、“ブーム”は終了 @feedlyさんから
  • 江弘毅氏に聞く、「街的」独特編集術

    関西在住ライターの奮闘から 出版不況が囁かれて久しく、多くの雑誌媒体が姿を消したとはいえ、今も昔も日の出版社や編集部は東京に集中する。自分がそうだったように関西や地方で活動するライターが地元のタウン誌や情報誌だけではなく、東京の全国誌から仕事を請けるようになるのはなかなか難しい。 東京の編集部とコネクションが出来たとしても、自分が希望する記事はすぐには書けない。編集部としてはわざわざ地方のライターに東京や全国区のネタを書いてもらうより、タウン情報など地元のネタを提供してもらう方がメリットがあるからだ。それらの取材を引き受けることで編集部とコミュニケーションを重ね、徐々に信頼を得ることで希望する記事を書く足がかりを得る。そして、特集記事や連載記事を狙う、というのが地方のライターが東京に進出する一つのステップだと思う。 例外はあるとして、情報誌など店取材の仕事は初心者のライターの仕事という印

    ukulele-happy
    ukulele-happy 2014/04/04
    人間の味覚は変容する、とはおもろい視点。「仕事帰りに寄る行きつけの居酒屋で飲むビールとコンビニで買うビールとでは、同じ中身やのに味が変わってくるでしょう。ビール自体は変わらないが、人間が変わっていく。
  • ボイジャーが進むべき「電子の道」

    ボイジャーは筆者がこれまで取材を続けてきた電子書籍の世界の中でも、独特の存在感を醸し出す会社だ。それは出版社ともIT企業とも異なる。幾度となく訪れ、泡のように消えていった電子書籍の狂騒とは一線を画す、独特の考えをもった会社としか表現しようのないものだ。 1992年の設立以来、そんなボイジャーを率いてきた代表取締役の萩野正昭氏が社長の座を譲ると知ったとき、驚きと一種の感慨を覚えた関係者は多いはずだ。そこにどんな思いがあったのか、また新社長の鎌田純子氏はボイジャーの舵をどこに向かって切ろうとしているのか。社長交代にあたり、お二人に話をうかがった。 「生涯一兵卒でやっていきます」 ――やはりまず、萩野さんが社長を交代しようと考えられた理由を教えてください。 萩野:包み隠さず言えば、そこに何か大それた思いがあるわけではありません。46歳の時にボイジャーを立ち上げ、21年が経ちました。歳を取ってから

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    ukulele-happy 2014/02/21
    諦めがポイント。:ボイジャーが進むべき「電子の道」 @feedlyさんから
  • 震災復興を問いかける文字の力、映像の力対談 池澤夏樹×森元修一

    ※この記事は2013年3月9日、東京・下北沢にある書店「B&B」で行われたイベント「震災復興を問いかける文字の力、映像の力」のレ ポートです。イベントは2時間にわたりました。質疑応答を含めすべてを公開いたします。ゲストのお二人の震災への思いを可能な限りリアルにお伝えしたいと 考え、会場での撮影映像の一部をご覧いただけるようにしました。 [司会:酒泉ふみ(ボイジャー)、構成:高山みのり(ボイジャー)] ——日ゲストにお迎えするのは、小説や詩、翻訳など幅広いジャンルで活躍されている作家の池澤夏樹さん。そして、長編ドキュメンタリー映画『大津波のあとに』を発表し、上映活動を続けていらっしゃる森元修一さんです。2011年3月11日の大震災からおよそ2年目の今日は、震災に関わる作品を発表されているお二人とともに、被災地に心を寄せられたらと思います。 なぜ電子書籍の会社であるボイジャーが震災のイベント

    ukulele-happy
    ukulele-happy 2013/04/11
    おもしろく読みました。:マガジン航:震災復興を問いかける文字の力、映像の力 #magazine_k
  • 在野研究の仕方――「しか(た)ない」?

    在野研究者を名乗り始めてから二年が過ぎた。「在野」というのは大学機関に属していないというくらいの意味合いであるが、大学院博士前期課程(修士課程)を修了以後、私は近代文学を専門とする自分の研究成果はweb上、つまり電子書籍販売サイト「パブー」(図版上)やインディペンデント批評サイト「En-Soph」(図版下)で全て公開してきた。 このことを人に説明すると決まっていつも「どうして大学に所属しないんですか?」と尋ねられる。実のところ、私はずっとその問いに答えあぐねていた。自分自身にとってその一連の行為が不自然とは感じられなかったから、そして、どうして自分が不自然と感じられないのかについて言語化することができなかったからだ。しかし、今回、二年間の研究成果を一冊のとしてまとめるなかで、自らを振り返り、それに付随して次第に在野で生きようと思った過去の自分を昔よりもずっと客観視できるように思えてきた。

    ukulele-happy
    ukulele-happy 2013/04/04
    興味深く読みました。特に「私にとって紙の本は、自分の活動を(ここが重要だが)「部分的に」応援してくれるフォーマットを整える、という意味があった」など。:マガジン航:在野研究の仕方――「しか(た)ない」
  • 第2回 一巻書房は、新しい批評だ!

    僕の10年来の友人に岩淵拓郎という人物がおりまして。 岩淵拓郎(@mediapicnic) 73年兵庫県宝塚市生まれ。演劇→バンド→パフォーマンス→執筆→編集→美術→料理→ブログ→一般批評と映画(イマココ)。京都造形芸術大学講師。宝塚映画祭ディレクター。美術家は2010年に廃業しました。(キリッ このTwitterプロフィールを見ていただいてもお感じのように、なかなか「こういうことやっている人」と一言で紹介しにくいのですが、まぁ、とにかくいろんな文化ジャンルを横断しながら、かつてはバンドマンだったり、美術家と称してた時代もあったり、アートスペースの運営にも関わっていたり、でも仕事のベースはわりかし編集と執筆業にあったりと、実に突っ込みどころが多く、とっても興味深い働き方・動き方をしている人物なんですね。 そんな彼が、二年前からに纏わる謎の行動を始めたんです。 岩淵「あのさ、最近、マンガの

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    ukulele-happy 2013/03/26
    「“批評のフォーマット”から作り上げる」はおもしろいですね。:マガジン航:「本屋はブギーバック」 #magazine_k
  • ウェブの力を借りて「本」はもっと面白くなる

    も好き、だけどネットも好き、テクノロジーも大好き――そんな人間にとって、ここ数年の「電子書籍(または電子出版。以下この二つを便宜的に同じものとして扱う)」をめぐる議論は、フラストレーションのたまるものばかりだった。 いわく、「が売れなくなる」「パブリッシャーがつぶれる」「海外企業に支配される」「海賊版が増える」「離れが進む」……こんな極端な悲観論が目に付く一方で、出版だけでなく、既存メディア全体がいますぐ用済みになり、ネットやソーシャルがとってかわる、といったような根拠薄弱な楽観論(?)も目立った。中には具体的な年をあげて、新聞等の「消滅」を予言したタイトルのもあったがあれはどうなったのか? つい最近も、同工異曲のが出版されている。 「(の)電子化」ではなく、「(ウェブの)書籍化」 新しい事象に直面したとき、狼狽した人々は大雑把でわかりやすい「物語」にすがりたがる。「◯◯はすべ

    ウェブの力を借りて「本」はもっと面白くなる
    ukulele-happy
    ukulele-happy 2013/03/11
    電子書籍が(書籍という擬態をまとった)ウェブコンテンツである、というのは見識ですね。:マガジン航:ウェブの力を借りて「本」はもっと面白くなる #magazine_k
  • アップルがiBookstoreを日本でもオープン

    3月6日、アップルが電子書籍ストア、iBookstoreを日でもオープンしました(アップル社のプレスリリースはこちら)。これにあわせて電子書籍アプリのiBooksもバージョン3.1にアップデートされており、iPhoneiPad、iPodといったiOS対応のスマートフォンやタブレットをもっていれば、iBooksのアプリから電子書籍を購入できます。 これで2010年頃からの電子書籍ブームを引き起こした「黒船」勢、つまりアマゾン、グーグル、アップルの電子書籍ストアがすべて日でもオープンしたこ とになります。 iBookstoreでののカテゴリ分けは、「フィクション(小説)」「マンガ」「ビジネス/マネー」「ミステリー/スリラー」「ライトノベル」(注:稿執筆時点。その後拡充されています)。それぞれに有料と無料との区別がありますが、いまのところ、それ以上のサブカテゴリは設定されていません。哲

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    ukulele-happy 2013/03/06
    来たか。:マガジン航:アップルがiBookstoreを日本でもオープン #magazine_k
  • ワルシャワで、「家みたいな書店」と出会う

    はじめまして。世界の人がどんな空間で、どんな日常をおくっているのか。昨年夏に勤めていた書店を退職し、世界一周をしながら、Biotope Journalというプロジェクトをやっています。 Biotope Journal の「空間と人」では、ある地域を、記事ごとひとつのキーワードに焦点を当てて、お伝えしています。東欧にはいると街で、たくさんのちいさな書店をみるようになりました。東欧でひとはと、どのように過ごすのか。今回は、とりわけ多くの書店を目にしたポーランドから、書店を経営している方へのインタビューも交え、お伝えします。 駅にも古書店 ポーランド ポーランドの書店が面白そうだと感じたのはクラクフにいた時のこと。さすがは文化都市と言うべきか、駅構内にまで書店のスタンドが立っている。品ぞろえはすこし新刊も混ざっているものの、大半が古書。その他日のスタンドと異なるのは、文芸作品の多さが際立つこ

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    ukulele-happy 2013/03/01
    「人生を豊かにする本をあつめる、というのが本の品揃えにおける指針」:マガジン航:ワルシャワで、「家みたいな書店」と出会う #magazine_k
  • 第1回 東日本大震災と編集グループ〈SURE〉

    つい最近まで、自分で版元をやろうなどとはまったく思っていなかった。正直なところ、今も半信半疑だ。 そこで、この連載では、既にひとり、もしくは数人で小規模な出版社をされている方々のお話を聞きながら、そのお話を参考に私が版元をおこし、を出版する過程をリポートしていこうと思っている。 ――なぜこんなことになってしまったのか。 詳しくは後述するが、当初はフリーランスのライターとして、このところ増えているというひとりで出版社をおこした方々に取材したいと思っていた。しかし、今後、フリーランスの編集者としても仕事をしていく自分としては、出したいの企画を抱え、版元探しをしながらそのような話を聞いているという状況に、 ――自分は一体どの立場でこの話を聞いているのだろう? という当たり前の疑問にすぐにぶち当たってしまった。 ――これは自分で出版社をやってみるしかないのではないか? 次第に取材なのか身の上相

    第1回 東日本大震災と編集グループ〈SURE〉
    ukulele-happy
    ukulele-happy 2013/02/18
    こちらかもツイート。続きがたのしみです。:マガジン航:新連載「本を出すまで」 #magazine_k
  • 第3回 本で埋め尽くされた書斎をどうするか

    をテーマにしたエッセイや随筆、棚を紹介するを漁ってみると、僕が知らないだけで、実は「床抜け」はそんなに珍しいことではなく、起こりうるということを思い知った。それどころか床が抜けなくても、が大量にあるというだけで十分大変だということも、嫌というほどに理解した。 との格闘 その中から故・草森紳一のケースを紹介してみたい。著書の『随筆 が崩れる』(文春新書)には次のようなことが書いてあった。 ドドッと、の崩れる音がする。首をすくめると、またドドッと崩れる音。一ヶ所が崩れると、あちこち連鎖反応してぶつかり合い、積んであるが四散する。と、またドドッ。耳を塞ぎたくなる。あいつら、俺をあざ笑っているな、と思う。こいつは、また元へ戻すのに骨だぞ、と顔をしかめ、首をふる。 これは草森さんが風呂に入ろうとしての山が崩れ、浴室に閉じ込められたときの様子である。彼の住む2DKの空間の中でまったく

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    ukulele-happy 2012/07/11
    続けて読んでいるけど、今回は特におもしろかった。:マガジン航:本で埋め尽くされた書斎をどうするか #magazine_k
  • 楽天、kobo買収の本当の意味

    楽天がkobo買収というニュースにはさすがに驚いた。驚いた後で、「なるほど、こりゃすごい良い買い物をしましたな」と感心するとともに、まだ電子書籍のガジェットがどうのこうのという日での取り上げられ方に脱力。なんとか気を取り直してこのコラム書いてます。 日ではアマゾンが和書を売るオンライン書店としてだけでなく、日用品ならなんでも扱う外資系のオンラインリテーラーとして頑張っているから知名度も高いせいか、まだキンドルのサービスが始まってもいないうちから、黒船が、と話題になることも多いのはわかる。 しかし、アメリカではアマゾンがEブックもEコマースもすべてを牛耳っているわけではないので、機会あるごとにバーンズ&ノーブルのNOOK(ヌック)やソニーのReader、グーグルのeBookstoreやkoboもそれぞれの強みを活かしながらそれなりのプレーヤーになっていることを伝えてきたつもりなのだが

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    ukulele-happy 2011/11/10
    「koboが他と一線を画すのは、Eブックの版権をグローバルに獲得していることだ。」:楽天、kobo買収の本当の意味 « マガジン航[kɔː] -
  • 新潮社の「電子書籍基本宣言」に思うこと

    これから紙のとデジタルのとは、どういう関係になるのか。その問題を考えるにあたって格好のたたき台となりそうな「基宣言」が、新潮社のウェブサイトに公開されています。4月28日にオープンした新潮社の電子書籍ポータルサイト「Shincho Live!」の「新潮社電子書籍宣言」がそれです。 まず、その全文を以下に引用します。 一、 電子書籍は、情報が氾濫するネット環境においても「作品」であり、長い年月に耐えうるものを目指さなければならない。 一、 電子書籍は、人々の豊かな知的生活に貢献するものであり、ネット習熟度の高低や機器の差異がそれを妨げるものであってはならない。 一、 電子書籍は、人々と書籍の偶然かつ幸福な出会いをもたらす書店とも共存共栄を図らなくてはならない。 一、 電子書籍は、紙の書籍と同様に、作品を生み、広め、読む人々の環の中で育まれるべきものであり、外部の論理に左右されてはな

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    ukulele-happy 2011/05/25
    「各層への文化の普及浸透を任務とする出版人の責任」の志の高さよ:新潮社の「電子書籍基本宣言」に思うこと « マガジン航[kɔː] -
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