経営統合のメリットに「仕入れ統合によるボリュームディスカウント」を挙げる家電量販店は多い。しかし、PC周辺機器メーカーには、迷惑千万な話だったりする。 「仕入れの統合によるボリュームディスカウント」は本当か 家電量販店の統合や提携が相次いでいる。街にあった家電量販店の看板が、いつしか別の看板にかけ替えられていることも珍しくない。どの量販店も生き残りに必死で、“仁義なき戦い”が繰り広げられているというのが実情だ。 こうした量販店の経営統合で、必ずといっていいほどメリットとして挙がるのが、「仕入れの統合によるボリュームディスカウント」だ。これまで別々に行っていた仕入れ交渉を一本化することで、メーカーや卸からさらに有利な価格条件を引き出せるという。 例えば、2つの量販店のバイヤーがそれぞれ「1万個の仕入れで原価60パーセント」とやっていたのを、「統合後は2万個仕入れるから、原価を下げて55パーセ