毎日新聞火曜日夕刊コラム欄の第十回です。 十一月、母校の中学二年生二百五十人を対象に、インターネットの進化に関する特別授業をした。冒頭でアンケートをとったのだが、ほぼ全員がインターネットとグーグルを当たり前の道具として使い、半数以上がユーチューブ利用者だった。ブログ認知度もほぼ百パーセント。自らブログを書いている生徒も三十人くらいいた。 「次の十年」で、ネットの進化はさらに加速していく。知りたいと思う情報は、映像も含めてほぼすべて瞬時に手に入るようになる。何かを表現したければ、全世界に向けて自由に発信できる。ちょっとの努力で、世界中の誰とでもコミュニケーションが取れる。人類の叡智である世界中の過去の本も、ネットで検索して読めるようになる。 「知と情報に関する「もうひとつの地球」が生まれようとしている。リアルの地球と、新しい「もうひとつの地球」を行き来しながら、皆一人ひとり創造的に生きるんだ